2008年12月24日水曜日

自殺? 飯島愛さん

飯島愛さんが亡くなった。自殺か?という報道もある。
どうしたのだろう?

機転の効くコメントとか、可愛らしさで、好きなタレントだったのだけれど。
11月30日のブログには、次のようにある。

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時々、急に、寂しくなったりしませんか?

理由は、恋をしているからとか、男に振られたからとか、
忙しない毎日に身を委ね、ふと気がついた瞬間とか
なんか空虚感が突然襲ってきたり、、、
大好きな曲を懐かしく感じた時とき、思い出に縛られちゃって動けない事とか、、、
ない?

非日常でなく日常の中にポカンと穴が空いちゃっている感じ。
ない?
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寂しさからの自殺なのだろうか? まだ36歳とのこと。
なんとももったいない。

ご冥福をお祈りします。

2008年12月10日水曜日

長野県の自殺者が増加

長野県の自殺者が増加している。
12月6日の中日新聞によると、増加率は全国1だとか。記事では、雇用削減などを原因としてあげているが、雇用削減は全国的なこと。
何が原因なのだろうか?

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自殺者が最多のペース 前年比28人増、全国ワースト
12月6日 中日新聞


 厚生労働省の統計によると、今年1-6月の県内の自殺者数は278人。前年同期比28人増となり、全国で最も増えた。1年間を通じて過去最多の可能性もあるペースに、関係者は危機感を強めている。
 2006年、07年はいずれも492人で、548人だった05年から大幅に減った。だが過去最多の576人だった03年は、01、02年が487人で続いた後の急増。県精神保健福祉センター(長野市)の小泉典章所長は「08年は03年と同じ傾向がみられる」と話す。
 長野労働局の調査では、世界的な経済危機を受けて、県内でも零細の製造業などで雇用削減が増えている。小泉所長は「自殺者数と経済状況との相関関係は、科学的には立証できていない」としながらも「失業者が増えると自殺者も増える傾向はある。リストラへの不安は自殺の原因になり得る」と指摘する。
 同センター内には9月、自殺願望のある人やその家族からの電話相談に応じる「こころの健康相談統一ダイヤル」=電0570-064556=が設置され、10月末までに47件の相談が寄せられた。開設時間は平日午前9時半-午後4時。小泉所長は「話すのは1分でもいい。自殺する前に電話をしてほしい」と呼び掛けている。 (大平樹)

2008年11月17日月曜日

青森でも自殺予防の試み

青森でも自殺予防の試みが行なわれている。
イメージ的には青森は、いかにも人情が厚そうで、自殺とは無縁そうだが、自殺率は全国で3番目の高さだという。
少し、意外な気がする。

11月15日の毎日新聞から

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自殺予防講演会:いのちの電話がきょう五所川原で /青森


 自殺者を減らそうと、NPO法人「あおもりいのちの電話」は15日午後1時半から、五所川原市新町の「働く婦人の家」で自殺予防講演会を開く。無料。昨年度の県内の自殺者は469人で、10万人当たりの死亡者数は全国で3番目に高い33・4人に上る。
 同いのちの電話の石川敞一理事長や、つがる市で自殺者の遺族が集う「すずらんの会」を立ち上げた同市健康推進課保健師の小山真貴子さんらが、遺族の体験談を綴った手紙を初紹介するなどする。【鈴木久美】

2008年11月3日月曜日

自殺未遂のフランク永井の死

フランク永井さんが死んだ。
以前、自殺未遂をしたときには、あっと驚いたものだ。その後、長くリハビリをして。
いつかきっとカムバックしてくれるものと思っていたのだけれど。

なんで自殺未遂などをしたのか。もったいない話だ。
以下、スポーツ報知、11月3日より、一部引用。

フランク永井さん死去…自殺未遂から23年、魅惑の低音戻らず

「有楽町で逢いましょう」「君恋し」などのヒット曲で知られる歌手のフランク永井(本名・永井清人=ながい・きよと)さんが先月27日午後6時、肺炎のため都内の自宅で死去していたことを2日、所属レコード会社が発表した。76歳だった。1日に葬儀・告別式が密葬で営まれた。1985年に都内の自宅で自殺未遂。一命は取り留め、リハビリを続けていたが、復帰できぬまま帰らぬ人となった。

 “低音の魅力”でムード歌謡をリードし、都会派歌謡の第一人者と称された国民的歌手が、亡くなった。

 関係者によると、永井さんは長年にわたり都内の自宅で療養生活を送っていたが、今年夏、風邪で体調を崩し入院。闘病中だったが、回復が思わしくなかったという。

 10月27日午後6時に東京・世田谷区内の自宅で死去。通夜は31日に、葬儀・告別式は今月1日に、都内の斎場で営まれた。遺族の強い希望で、親族とごく親しい関係者のみの密葬で、天国へと旅立った。
 以下、略。

2008年11月1日土曜日

硫化水素自殺者9カ月で876人

硫化水素自殺者9カ月で876人になるそうだ。
まあ、すさまじい流行だ。自殺の方法にも流行があるということか。他人に迷惑をかける・危害を加えるという方法だけれど、電車に飛び込むのも、大変な迷惑ではあるし… 自殺する人にしてみれば、社会へ復讐といったこともあるのだろうか?

責任を取って自殺、自決ということもあるけれど、復讐のための自殺もあれば、迷惑をかけようという自殺もある。
まあ、いろいろではある。

10月31日 毎日新聞から。

<硫化水素自殺者>9カ月で876人 政府が防止対策強化


 政府は31日午前の閣議で、硫化水素による自殺方法の紹介など、インターネット上にはんらんする有害情報への対策を柱とする改正自殺総合対策大綱を決定した。内閣府によると、硫化水素自殺者は今年1~9月で876人に上り、昨年1年間(29人)の約30倍に達する。

 改正大綱では、硫化水素の製造方法といった第三者に危害を及ぼす恐れのある情報がネット上で紹介されている実態を踏まえ、民間の監視団体からの通報を受け、ネット接続事業者がこうした有害情報を削除することを認める。

 昨年6月に閣議決定された大綱は、硫化水素自殺への対応を想定していなかったため、「おおむね5年」の見直し期間を大幅に短縮して今回の改正に踏み切った。自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)を、05年の24.2人から16年までに20%以上減らす政府目標の実現を目指す。

 このほか、自殺の危険性がある統合失調症や薬物、アルコール依存症の治療・援助体制の整備や、自殺に関する特別な事案が判明した際の国への通報体制の整備、市町村に自殺対策部局の設置を積極的に働きかけることなども対策として追加した。

 政府は同日、07年版自殺対策白書も閣議決定した。07年の自殺者数は3万3093人で、10年連続で3万人を超えている。【木下訓明】

2008年10月25日土曜日

滋賀県のいのちの電話;自殺防止の取り組み

滋賀県の県内の自殺者は、今年の自殺者の増減率が全国ワースト2位となったそうだ。
この滋賀県で、命の電話、自殺の防止の取り組みが始まって、2ヶ月が経過した。まだ、日曜日だけの対応ということで、もし毎日、真夜中まで対応ということになると、100人もの人員が必要になるという。
自殺防止も大変な労力だ。
しかも、相談員は、全てボランティア(無償)とのことで、いやはや、自殺の防止も簡単には出来ることではない。

以下、10月24日の毎日新聞。

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いのちの電話:開設から2カ月 「死にたい」すがる声 親身に寄り添う相談員 /滋賀

◇増員、深夜拡大が課題
 自殺防止の相談電話を受けるボランティア団体「滋賀いのちの電話」(077・553・7387)が8月10日に県内で初めて開設されてから2カ月余り。現状では毎週日曜のみの正午~午後8時だけだが、毎回平均6、7人が悩みを訴えてくる。ただ、PR不足や、相談員が少ないために受付時間に制約があるなど課題もある。今年の自殺者の増減率が全国ワースト2位となった県内の状況や相談員の思いを追った。【稲生陽】
 ◆過去最悪ペース◆
 厚労省のまとめでは、今年5月末現在の県内の自殺者は143人で、前年同期比13・5%増。過去最悪だった03年の330人を超えるペースだ。統計には表れないが、故意に交通事故を起こして死んだと見られるケースもあるという。
 県内では、いのちの電話ができるまでは、県精神保健福祉センターが月~金曜の午前10時~午後9時に運営する「こころの電話」(077・567・5560)が主だった。このため、「京都いのちの電話」に携わる県内在住者らが3年前に滋賀で準備会を設立。8月に相談員23人と京都からの応援2人で活動を始めた。今夏からは12人の新人相談員も1年目の研修に入った。
 ◆終日へ100人必要◆
 現状では、対応は日曜の午後8時間のみだが、365日24時間にするには相談員が100人近く必要だ。奥村千寿子・事務局長は、知名度アップに加え、「時間は県がカバーできない日曜午後にしたが、相談者が孤独を感じる深夜にも拡大しなければ」とし、「初心者でも研修があるので参加してほしい」と話す。
 ◆すべて無報酬◆
 「もう死にたい。助けて」。今月中旬、大津近郊にある、いのちの電話事務所に、病気の女性から電話が掛かった。何度も助けを求めた後、途中で電話は切れた。相談員にとって、最大の喜びは死を決意した人が落ち着いてくれた瞬間。つらいのは翻意せずに電話を切られること。受話器を置いた相談員は静かに無念の涙を流した。
 相談員は交通費も含め、すべて無報酬。同市内に住む女性相談員(49)は、7年前と10年前に友人2人を自殺で亡くした。「今思えば、サインは出ていた。何かしてあげられなかったか」と悔やむ。平日は別の仕事で、相談員として重い悩みを聴くことに当初は動揺したが、今は不安は消えた。「友人にも今なら違う事ができる。もっと楽にしてあげられたはず」と感じ、少しでも自殺者が減るよう受話器を握る。

2008年10月21日火曜日

米国で中年白人女性の自殺率が増加

米国で中年白人女性の自殺率が増加というニュースが流れている。
なぜなのだろう?

自殺の統計的な増加には、社会現象が関わっているもの。日本でも太平洋戦争の前など、自殺率がとても上がったと聞いたことがある。

米国の女性の自殺。景気不安、金融不安の反映だろうか?

10月21日 ロイターから。

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米国で中年白人女性の自殺率が増加=調査

 [ワシントン 21日 ロイター] 米国で中年の白人女性による自殺率が増加していることが、ジョン・ホプキンス大学の調査チームによって発表された。ただ、増加の原因については、はっきりしないという。
 同チームは、1999年から2005年までの米国内での自殺率について調査。その結果、全体では0.7%の増加だったのに対し、40─64歳までの白人男性は2.7%増、同年齢層の白人女性では3.9%増だったことが分かった。
 同大学のスーザン・ベイカー教授によると、調査期間に最も増えていたのは、女性による服毒自殺で57%も増加していたという。
 米国の自殺防止プログラムはこれまで、高齢の白人男性のほか、10代の若者や青年が対象とされてきたが、ベイカー教授は「中年の男女についてのプログラムを開発する必要がある」と話している。

2008年10月20日月曜日

抗議の自殺

手術ミスの後遺症に悩む男性が、焼身自殺した件に関する賠償命令が、裁判所から出た。
それにしても、病院前で焼身自殺とは、どれほどの憎しみだったのだろうか?
どれほど腹を立てていたのだろうか?

こんな抗議の自殺もあるのか。
恐ろしい執念というか、情念というか、怒りというか、どんな気持ちで焼身自殺などしたのだろう??


----------出典10/20 読売新聞-------------------

病院前で抗議の自殺、水戸地裁は手術ミス認め病院に支払い命令


後遺症を残す手術ミスをした病院などに抗議し、自殺した茨城県つくば市の男性が、病院を運営する財団法人「筑波メディカルセンター」と、施術担当医3人を相手取り、約3500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、水戸地裁土浦支部であった。

 中野信也裁判長は手術ミスを認め、センターに対し、訴訟を引き継いだ遺族に1367万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。

 訴えていたのは、冨田善弘さん(当時69歳)の妻ら。判決などによると、筑波メディカルセンター病院は、善弘さんに対し、腹部から小型カメラと切除器具を挿入する「腹腔(ふくくう)鏡手術」を行う際、腸管を傷つけて腹膜炎を発症させ、重度の排便障害の後遺症を残した。中野裁判長は、財団法人の使用者責任を認めたが、「過失がいずれの医師のものであるか特定できない」とした。

 冨田さんは2000年に提訴。水戸地裁土浦支部で和解勧告を受けた06年、病院や裁判所に抗議する遺書を残し、病院前で焼身自殺した。病院側は「判決文が届いていないので、コメントできない」としている。

2008年10月13日月曜日

インドの女性の自殺

インドで、サティがあった。すっごい。
これもまた、潔い覚悟の自殺。美化するなというけれど、すごいと思う。

強制であるなら、恐ろしい話だけれど、これは禁止されたことをあえてするということ。
法律で禁止しても、死を覚悟した人には、無意味だよなあ。

10月13日のロイターから。

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インドの老女、夫の火葬中に炎に身を投げ自殺

 [ライプール(インド) 12日 ロイター] インドのチャッティスガル州にある村で、71歳の女性が現在では禁止されている古い慣習にのっとって夫の火葬中に炎に身を投げ、自殺するという出来事があった。警察が12日に発表した。
 この女性は11日、会葬者が火葬場を去った後に炎に身を投げた。貞節な妻を意味する「サティ」と呼ばれるこの慣習は、英植民地時代の支配者らが1829年に禁止するまで、献身的な愛情行為とみなされていた。
 その後も1987年には、数千人が見ている中、若い女性が夫の火葬の火の中に身を投げて自殺する例があり、インド政府はサティを美化することを禁止するなど法律を厳格化していた。

三浦さんの自殺‐続き

三浦さんの自殺の続報がたくさん入ってきている。
まったく、兆候がなかったとのこと。ある意味、これは凄い。

普通、自殺するというと、その兆候があるもの。
三浦さんの場合には、一切、その兆候がなかった。つまりは、覚悟の自殺だと感じられるのだ。

さらに、そこには彼の底知れぬ孤独を感じるのだ。

彼をうそつきと、評価する人がいた。もし保険金殺人、一連のことが、実際にあった犯行ならば、彼は、本当に凄い嘘つきとなる(仮定の話だ。事件については、日本で無罪が確定している)

つまり、人を騙すという才能の持ち主となる。
もし、今回のことが覚悟の自殺で、一切、兆候を見せなかったのなら、まさに彼は騙す才能を発揮したこととなる。

ある意味、そこにはどんな孤独があるのか。

いずれにしろ、覚悟の自殺。嘘つきとか、騙すとか、そんな話は置いて、「潔い」死だと感じるのは、僕だけだろうか。

2008年10月11日土曜日

三浦和義氏の自殺

ロス事件の三浦氏が自殺した。びっくりしたが、半分、納得も。
きっと疲れたのだろうなあ。

日本で何十年も裁判を戦い、再び、同じことを米国で繰り返す。もう、うんざりしたのだろう。
もちろん、裁判にも、そしてご自身の人生にも。
彼の立場で考えれば、本当に、うんざり、疲れたあ、ということだろう。

なくなったのが、元奥さんが殺されたロサンゼルス。そして、搬送された病院というのが、元奥さんが殺されたときと同じだったという。

元奥さんに、呼ばれたのだろう、きっと。

ご冥福をお祈りします。

2008年10月10日金曜日

ネットで自殺

先日来、韓国の女優がネットの悪質な書き込みで自殺するという事件が相次いで、韓国政府がサイバー規制をするとかいう話が流れていたが、日本でも同じような事件があった。
友人のブログへの書き込みで、「死ね」と書かれてその直後に自殺したというもの。なんとも後味が悪いというか、気の毒というか、何も死ななくても、と思ってしまう。
生きていれば、これから恋も出来る、楽しいことはたくさんあるだろうに。

みんなもっと命を大切にしてね。


10月10日の読売新聞から引用。

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ブログで「死ね」、直後に少女自殺…書き込みの同級生送検

 北九州市小倉北区の私立高1年女子生徒(16)が「ホームページ上で『死ね』と書かれた」などとする遺書を残して5月に自殺した問題で、福岡県警は10日、元同級生の少女(15)(自主退学)を侮辱容疑で福岡地検小倉支部に書類送検した。

 発表によると、少女は在学中だった5月26、27日、誰でも閲覧可能なインターネット上の自分のブログに「死ね」などと書き込み、女子生徒を侮辱した疑い。

 少女は「女子生徒と不仲になり、カッとなって書き込んだ。悪いことをした」と供述しているという。
 女子生徒の父親(51)が侮辱容疑と自殺教唆容疑で、少女を県警に告訴していた。
 県警などによると、女子生徒は書き込みがあった後の5月29日朝、自宅で首をつって自殺しているのが見つかった。遺書では少女を名指しし、「ホームページに『葬式行ってやる。早く死ね』などと何度も書いていました。本当につらかったです」などとあった。

2008年10月8日水曜日

自殺防止の一つのヒント

辛いから、自殺する。
これは一つの自殺の原因だろう。生きていることがあまりに辛いから、辛さから逃げるために自殺するというものだ。

これはこれで、一つの選択ではあるのかも知れないが、辛さということを考えると、そこには自殺防止のヒントもある。

辛さというのは、実は大変に主観的なものであるのだ。

たとえば、窒息を想像していただきたい。ちょっと自分で息をとめると、窒息がどれほど苦しいものか、想像することができる。

窒息の恐怖にしろ、その苦しさにしろ、もちろん、誰にも耐えられるものではない。
しかしながら、一方で、酸素のなさを自分から楽しむ!としか言えない人々がいる。素もぐりの選手たちだ。
たとえば、無呼吸で100メートルもプールで泳ぐ競技がある。

選手たちの多くは、気絶する(気絶すると失格)。
つまり、気絶するほど、自分から辛さに耐えるのだ。それも、まさに自分からなのだ。

つまり、窒息の辛さも、自分から楽しむような人々がいる。彼らにとっては、これはむしろ、趣味。

同じ辛さでも、これほどの差があるのだ。

仕事でも何でも同じ。
ある人は楽しく同じ仕事をこなし、別の人は同じ仕事を、拷問のように感じる。

この辛さ、そして主観というもの。
ここに、自殺防止のヒントがないだろうか。

2008年10月7日火曜日

韓国女優の自殺

韓国の有名な女優が自殺した。その原因がネットでの誹謗中傷だという。
本当なのだろうか?
サーバー規制を韓国は始めるとか、野党は反対とか、騒いでいるようだけれど。

ネットで見ず知らずの人に悪口をかかれたぐらいのことで、本当に、自殺するのだろうか? 引き金にはなりうるのかなあ?
ネットでの悪口って、あんまり当たり前で、特に有名な人なら、いっくらでも悪口、言われるものだと思うのだけれど。

以下、10月7日産経新聞から。

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韓国女優自殺 書き込み規制強化 サイバー侮辱罪成立目指す

 【ソウル=水沼啓子】韓国の人気女優、崔真実(チェ・ジンシル)さん(39)の自殺を受け、韓国警察庁は6日から、インターネット上で虚偽の情報を流布し、悪質な書き込みを常習的に行う人物に対して集中取り締まりを始めた。来月5日まで1カ月間、サイバー犯罪専門捜査員900人を総動員する。また崔さんが、ネット上での人格攻撃が引き金で自殺したことから、韓国政府は、サイバー侮辱罪の早期成立を目指している。

 崔さんは、プロ野球の元巨人投手、趙成●(チョ・ソンミン)氏(35)の元妻で、2日早朝に自宅浴室で首をつって死んでいるのが発見された。「偽名を使って高利貸を営み、最近自殺したタレントにも貸していた」などとネット上に書き込まれたことを苦にしての自殺とされる。

 国民的スターの自殺が韓国社会に与えた影響は大きく、韓国警察は、取り締まり強化に乗り出した。取り締まりの対象となるのは、個人または団体に関する虚偽情報を流布したり、ネット上で悪質な書き込みを行ったりする行為▽ネット掲示板、電子メール、携帯メールなどを利用した脅迫行為▽恐怖心、不安感を誘発するネット上の書き込みを執拗(しつよう)に行うストーカー行為-などだ。

 とくに虚偽の情報をネット上で流布した場合、軽微なものであってもその内容などから悪質と判断された場合、被疑者を徹底追跡して割り出し逮捕するなど厳しく取り締まる方針だ。

以下、略。

2008年9月29日月曜日

再度、自殺サイトを見る

自殺サイトということでヤフーで検索。最初の方に、自殺サイトとして、出てきたweb(http://inochi.jpn.org/jisatsu/)には、とても、興味深い問い掛けがなされている。

なぜ死んではいけないのですか?と。

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自殺サイト はじめに

「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ。人生が生きるに値するか否かを判断する、これが哲学の根本問題に答えることなのである」

不条理の哲学で知られる20世紀フランスの作家、アルベール・カミュは、『シジフォスの神話』の冒頭に、こう書いています。

シジフォスは岩を山の頂まで運びあげますが、岩はその重みですぐに転がり落ちてしまいます。運び上げては転がり落ち、また運び上げては転がり落ちる。無意味で、希望の無い労働を永遠に繰り返すシジフォスの努力に、人生の実相を見る人も少なくありません。

ドイツの哲学者ニーチェは、キリスト教をはじめとする一切の既成の価値を徹底的に破壊し尽くした果てに、人生の新たな価値を創造しようとしました。それは意味なき生の繰り返しを肯定することで、生の頂点が得られるというものでしたが、ニーチェ自身は発狂し、死んでいます。

相次ぐ少年犯罪をどうするか、激論が交わされたテレビ番組のさなか、「なぜ人を殺してはいけないのか」の一高校生の問いに、識者たちの回答はありませんでした。以来、この問いはさまざまな視点から論じられましたが、未だ正面から答え切った人を知りません。

一見、平凡な日常は、実は最も根本的な問題から目を背け続けています。そして人々は、心の空虚を抱えたまま、それに驚きもせず、ただ漠然と生きています。

果たして、人生は生きるに値するものなのでしょうか。

なぜ、どんなに苦しくても、自殺してはいけないのでしょうか……

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この質問に、実際、多くの人は答えに窮してしまうだろう。
そもそも自殺してはいけない、というのは命令に他ならない。いけないという禁止命令だ。

命令であるなら、その命令はどこから来るのか?
神様か? もし神様なら、どの宗教の?

突き詰めて考えたことがなければ、なかなか明確には答えられない。
この肝心かなめな問いかけに、きちんと答えることも出来ずに、多くの機関など、自殺防止取り組んでいる。

明確に答えることも出来ずに、自殺してはいけないのは、自明のこととして。

2008年9月27日土曜日

自殺サイトを見てみる

自殺サイトで、検索して中身を見てみると、自殺を誘発するコメントを禁止しているものが多い。
こういう形で、少しずつ、規制なり自主規制されていくようだ。

たとえば、「自殺サイトちゃんと生きたい」というwebでは(http://homepage3.nifty.com/bote-ring/nayami/)次のように表現している。

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死にたいけど死ねない。生きたいけど生きられない。そんな気持ちで存在している人のサイトです。自分の思いを語って少しでも落ち着けたらなと思います。誰かの悩みは、誰かに為になる。そう思います。

*「一緒に死にましょう」や「自殺の方法を教えてください」など、自殺を誘発するようなコメントは厳禁です。

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遺書を書いてみる掲示板などがあり、中身は(語弊があるが)興味深いものとなっている。

色々な自殺サイトを見ていけば、現代日本の自殺問題も、その底に流れている問題とか、少しずつ、見えてくるようにも思う。

2008年9月26日金曜日

自殺サイトの話

自殺サイトというものがあるらしい。
自殺補助となれば、犯罪になるのだろうけど。自殺した人々が集まって、集団自殺をするとか。自分が自殺することも思えば、一人で死にたいと思いそうだが、自殺サイトで、人々が集まるといった心理、一人で死にたくない気持ちというのも、興味深い心理ではある。

自殺サイトという検索をすると、死門の番人というweb(http://blog.livedoor.jp/gunma_taro/)があった。そこには、以下のようにある。

-------引用-----------

死ねない事に悩むことはありません。門の先に時間は存在しないのです。急がなくても手遅れなんて事はありません。この世でやりたい事はもうありませんか。見たい景色はもうありませんか。後々残念に思う事はありませんか。どうしても門の先へ行かれるというのであれば、今、貴方に残された限りある時間を、貴方のため、貴方の思うがままに使ってみては如何でしょうか。もしそうできたならば、それは貴方の人生の中で最も贅沢で素晴らしい時間になるとは思います。貴方に与えられた人生である事を思い出しましょう。
実際、そんなに上手くはいきませんが…貴方の心が常に穏やかでありますように。

死門の番人(自殺サイト)運営理念
死門の番人は普段居場所がないと感じている方でも気軽に入れる安全で開放的な自殺系サイトです。自殺サイトの本来あるべき姿を追求して活動しています。近年、自殺サイト利用者による集団自殺や復讐代行などが問題視されていますが、それも自殺サイト運営者による杜撰な管理、遊び半分の運営が事件を手伝う結果になっている様に思えます。将来的にはその様な自殺サイトは閉鎖されていく事になると思いますが、ただ閉鎖させるだけでは、それまで自殺サイトに依存していた自殺志願者達の居場所を奪う事になり、自殺願望から解放される機会もなくなってしまいます。死門の番人は居場所のなくなった彼等の受け入れ先として誰もが安心して参加できる自殺系サイトの存在が必要だと考えています。自殺サイト”死門の番人”をどうか皆さんの手で安心できる楽しいサイトにしてあげてください。

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自殺願望を持つ人々の居場所。・・・なるほど。
こうした自殺サイトを必要とする人々は、結構、いらっしゃるのかも知れないな。

2008年9月25日木曜日

自殺の後

先日、霊能力者のテレビ番組を見ていたら、自殺の後の話をしていた。
自殺すると、もちろん死ぬと思う。死んだと思ったところが、実は霊となって生存している。そこで、自殺者は混乱する。
存在をやめることが出来ないことに気づき、死後の世界から、残された遺族の苦悩を見ることとなる。そして、激しい後悔にさいなまれるという。

さらに、自殺を後悔した自殺者は、それをやり直せないかと死んだ場所に立ち返る。そして、いつもそこで後悔し続ける。こうして地縛霊となってしまう。

そんな話だ。

現実逃避の自殺が、かえってより辛い現実を引き起こすとするなら、なんとも辛い話だ。自殺など、するものではない。

2008年9月23日火曜日

三島由紀夫の自殺

以前、読んだ三島由紀夫のエッセイに、自殺のことが出ていた。
そこで彼が強調していたのは、自殺には2種類あるということ。1つは弱い人間の、現実逃避の自殺。もう一つは、強い人間の、目的達成に向けた自殺。
たとえば、戦争の特攻隊の自殺攻撃などは、強い人間の自殺となる。

三島由紀夫が今生きていたら、きっとアフガンやタリバン、アルカイダの自殺攻撃、スイーサイドアッタクを絶賛しただろうな、と想像している。

2008年9月22日月曜日

自殺と人間性

自殺については、色々な意見がある。自殺肯定派の人からは、自殺とは最後の人間性だという意見がある。
自殺ができるということ、自殺というのは、人間に許された最後の選択ではないのか、と。
この世は、四苦八苦の世界。思い通りにならないもの。
決して我慢できない環境で生きることもある。生きることが、何よりも辛いことも。

そんなとき、まずはどんな人間でも、死を選ぶ自由はある。
それこそが人間が人間である証しではないのか、というわけだ。

もちろん、そんなものではない、と言うことは簡単だけれど、確かに、辛いのは生であり、死ではない、という意見には共感できるものもある。

自殺とは最後の人間の自由、・・・そんな側面も、有るのかもしれない。だからこそ、自殺、江戸時代の心中とか、あるいは切腹とか、美しいものとされたのかも。

つまり、自殺が美しい時代もあったのだろう。

2008年9月21日日曜日

高校生の自殺

高校生の女の子が自殺した。
いったい何があったのだろう? 学校ではイジメは無かったと話している。例によって。しかしながら、もちろんまだ結論を急ぐことはできない。
まだまだこれからという年齢。何とももったいない、と感じてしまう。

若い人の命が失われている。何が原因か色々と調査することが大事だろう。

19日の読売新聞のニュースから。
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高1女子が校舎4階から飛び降り死亡…岐阜・土岐

 19日午前9時45分ごろ、岐阜県土岐市泉町河合の県立東濃フロンティア高校の校舎北側駐車場で、同校1年の女子生徒(16)が倒れているのを出勤してきた男性教師が発見し、県警多治見署に通報した。
 生徒は同市内の病院に搬送されたが、全身を強く打って間もなく死亡した。
 発表によると、生徒の上履きが北側校舎4階の廊下にそろえられた状態で見つかった。床から約1メートルの窓が開いており、同署はここから、約12メートル下の駐車場に飛び降りたとみて調べている。遺書などは見つかっていない。
 女子生徒は午前8時40分から、3階の視聴覚室で1限目の保健体育の授業を受け、同9時36分から42分までの休憩時間が終わっても教室に戻らなかったため、教諭らが捜していた。同校の安田茂教頭は「いじめなどの報告は受けていない。生徒は時間通りに登校し、授業も普通に受けていた」と話している。

2008年9月19日金曜日

仕事の知り合いの自殺

仕事の知り合いが自殺したこともあった。
彼は、ある不動産会社の役職についていた。とても給料もよく、恵まれた職場だったと傍目には見えたのだが、ある日、突然、首吊り自殺をした。
奥さんも子供もいたのだ。
子供はまだ小さかった。

後から、うわさで聞いたのは、ヤクザがらみで、脅かされていたとのこと。何も、自殺しなくても良かったのに。

結局、色々お世話になっただけで、お返しすることもできなかった。

合掌。

2008年9月18日木曜日

知り合いの自殺

自分の人生でも、何人か知り合いが自殺したことがある。
高校生のときの、同じ学年の知り合い。
彼は、高校のヒーローだった。運動部のキャプテンで、すっごく運動が出来て、全日本クラスで期待されていて、全日本の本物の選手が、コーチにわざわざ高校に来たこともあって。
しかも、すっごい勉強も出来た。
超一流大学にストレートで入って、一流企業に勤めて、結婚して。

そして、2-3年で自殺してしまった。
会社で嫌なことがあったから、という動機だと、高校の仲間が言っていた。きっと生まれて始めての挫折。
それとも、あのヒーローの生活そのものが、彼には挫折だったのかしら?

なぜ、あいつ自殺したのだろう?

2008年9月15日月曜日

自殺予防総合対策センター

自殺予防総合対策センターという組織があります。こちらがHP。
トップ頁から引用すると、

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身近なところから“いきる”支援を 

自殺総対策大綱の閣議決定から1年が過ぎました。全体としての自殺死亡者数は減少していませんが、中高年と高齢者の自殺死亡率は徐々に低くなっています。しかし、若年者のように、自殺率が徐々に高くなっている集団もあり、ライフステージに応じた支援など、日々の生活に目線を合わせたていねいな対策を、効果的に実施する必要があります。 すなわち、自殺対策は、身近なところからの“いきる”支援です。
1)
精神保健を含め、様々な領域からの日常の支援活動は、すなわち自殺対策に取り組むことです。
2)
多重債務者の支援などの社会的な取組と連携するなど、精神保健の取組を社会の中で統合していくことが大切です。
3)
自殺対策を効果的に進めるためには、自殺の実態把握は不可欠です。 自殺予防総合対策センターでは、多くの方々とこの考えを共有し、自殺対策にさらに取り組んでまいります。 皆様方のご支援・ご協力をお願いいたします。
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こうして自殺予防に取り組んでくれているのは、とても素敵で大事なことでしょう。
もう少し詳しく勉強したいと思います。

2008年9月14日日曜日

自殺の方法

自殺の方法も色々ですね。
あまり専門的なことは書きたくないけれど。

手首を切るという、リストカット。そんなリストカットを癖にしている子は、びっくりするほど多い。
手首をみると、傷がいっぱい。

リストカットをするとき、どこか自由になる感覚があるって、教えてくれた子がいた。
死ぬことを身近に感じて、そうすれば自由になれるって。

自殺を自由だと感じる。
悲しい。

2008年9月13日土曜日

古尾谷 雅人さんの自殺

有名人の自殺で、ショックだったのは個性派俳優の古尾谷 雅人さんの自殺。まだ45歳と働き盛りの年齢だった。
古尾谷 雅人さんが、自殺されたのは、2003年3月25日のことだった。
報道によれば、首吊り自殺だったとのこと。

住宅ローンの問題、亡父の遺産相続をめぐって、義理のお母様との裁判沙汰があったとの話があったが、自殺するほどのことだったのだろうか?

松田優作とも仲が良かったとの話だったが、こういう際立った個性派俳優が、早く亡くなるのは寂しい限りだ。

自殺されれば、残されたものは、辛いよな。。。

2008年9月12日金曜日

会社社長の自殺

産地偽装をした加工会社の社長が自殺をした。
いやはや、死んでお詫びをした、腹を切って、謝罪した、というものでもないのかなあ?
ただ単に、絶望して自殺したのだろうか? どんな心境だったのだろう?
以下、9.12TBSニュース出典。

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ウナギ産地偽装、関連先社長が自殺か

 東京・中央区の食品加工会社によるウナギの産地偽装事件で、関連先として家宅捜索を受けた会社の社長が、12日午後、首を吊って死亡しているのが見つかりました。警視庁は、自殺を図ったものとみています。 遺体で見つかったのは食品卸会社「弥生」の神田眞佐志社長(54)です。 12日午後0時50分ごろ、調布市仙川のマンション3階の知人の部屋で首を吊って死亡しているのが見つかりました。 「弥生」はウナギの産地を偽装した疑いが持たれている中央区銀座の食品加工会社「浜伸」からウナギを入荷し、小売店に販売していたため、今月11日、関連先として警視庁の家宅捜索を受けていました。 警視庁は神田社長が自殺を図ったものとみて、詳しい動機を調べています。

2008年9月11日木曜日

フランク永井の自殺未遂

フランク永井さんの自殺未遂もショッキングな事件だった。
愛人との間の子供の養育費問題で、自殺を図ったとの話だったが、実際には実子ではなかったのとのことで、そもそも自殺する理由は無かったのかも知れない。

その後、奥さんとも離婚し、施設暮らしをしていると伝えられるが、もう歌手として復帰することはないのだろうか?

フランク永井さんも、もう70歳代のはずで、自殺未遂の後遺症を乗り越えて、早く元気になってほしいものだ。

2008年9月10日水曜日

藤村 操 の自殺

藤村 操をご存知だろうか?
お年を召した方の間では、大変に有名な、若くして自殺された方。旧制一高のエリートで、明治36年に華厳の滝に飛び込み自殺した。

その辞世の詩が、大変に有名だ。

悠々たる哉天壤、
遼々たる哉古今、
五尺の小躯を以て比大をはからむとす、
ホレーショの哲學竟(つい)に何等のオーソリチィーを價するものぞ、
萬有の真相は唯だ一言にして悉す、曰く「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
既に巌頭に立つに及んで、
胸中何等の不安あるなし。
始めて知る、
大いなる悲觀は大いなる樂觀に一致するを。

2008年9月9日火曜日

草柳文恵さん自殺?

草柳文恵さんが自殺したというニュースが流れた。びっくりした。

以下、毎日新聞から。

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<草柳文恵さん>自宅ベランダで首をつり自殺 病気苦に?

 9日午前5時50分ごろ、東京都中央区佃2の高層マンションの46階にあるキャスターの草柳文恵さん(54)の自宅ベランダで、草柳さんが首をつっているのを同居する母親が発見、警備会社を通じ110番した。草柳さんは病院に運ばれたが、死亡が確認された。部屋には家族あての遺書が残されており、警視庁月島署は自殺とみて調べている。
 調べでは、草柳さんはベランダの外に体を投げ出すような形で首をつっていた。母親と2人暮らしで、昨年5月に手術を受けた病気のことで悩んでいたという。
 草柳さんは、評論家の故草柳大蔵さんの長女。テレビやラジオ番組の司会者やリポーターとして活躍した。

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草柳文恵さんは、たしかミス東京にもなった、とても美しい方。ニュースキャスターとしても、大いに活躍されていた。

びっくり。(‘@@)

お悔やみ申し上げます。

2008年9月7日日曜日

自殺予防週間

毎年、9月10日からの一週間は自殺予防週間だとのこと。
自殺予防週間について、内閣府のHPを見てみよう。

 
自殺対策を推進するためには、自殺について、誤解や偏見をなくし、正しい知識を普及啓発することが重要です。このため、平成19年6月に閣議決定された「自殺総合対策大綱」において、「9月10日の世界自殺予防デーに因んで、毎年、9月10日からの一週間を自殺予防週間として設定し、国、地方公共団体が連携して、幅広い国民の参加による啓発活動を強力に推進」することとされました。  自殺予防週間は、当該期間中における集中的な啓発事業等の実施を通じて、国民に自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し、これらに対する偏見をなくしていくとともに、命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいたときの対応方法等について国民の理解の促進を図ることを目的とするものです。

2008年9月4日木曜日

自殺した伊丹十三

自殺した有名人としては、映画監督の伊丹 十三がいる。この自殺も衝撃的だった。
なにしろ、ミンボーの女という映画の監督として、ヤクザに襲われたときも、病院に搬送されながら、ピースサインを出していた、勇敢な方だったからだ。

なぜ自殺などしたのか?

ウィキペディアには、こうある。
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突然の「自殺」1997年12月20日、写真週刊誌「フラッシュ」により不倫疑惑が取り沙汰されたことに対して「死をもって潔白を証明する」とのワープロ打ちの遺書を残し、伊丹プロダクションのある東京麻布のマンションから投身自殺を遂げた。
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自らの名誉を守るために、身を投げたのだろうか?
彼の自殺に関しては、様々な憶測が乱れ飛んだ。我々としては、想像をたくましくすることぐらいしか出来ない。

2008年9月3日水曜日

心中という自殺

自殺には心中というものもある。男女二人で(同性愛でなければ)、来世で結ばれることを誓い合って、自殺するというものだ。
これが無理心中となれば、殺人と自殺の二つになる。

昔から日本では歌舞伎などで心中物が流行し、心中という自殺には、一種のロマンチックな感じがともなっている。


有名作家でも、心中した人がいる。たとえば、有島武郎。
ウィキペディアから一部関連部分を引用しよう。
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しかし創作力に衰えが見え始め、『星座』を途中で筆を絶つ。1922年、『宣言一つ』を発表し、北海道狩太村の有島農場を開放。1923年、婦人公論記者で人妻であった波多野秋子と知り合い、恋愛感情を抱くが、秋子の夫に知られるところとなり、脅迫を受けて苦しむことになる。そして6月9日、二人は軽井沢の別荘(浄月荘)で縊死心中を遂げた。7月7日に発見されるが、梅雨の時期に一ヶ月以上遺体が発見されなかったため、相当に腐乱が進んでおり、遺書の存在で本人と確認できたほどだという。遺体が発見されたとき、二人の遺体は蛆虫の巣と化しており、天井から床まで瀧のように蛆虫が湧き、別荘の屋外まで溢れかえっていたとされる。複数残されていた遺書の一つには、『愛の前に死がかくまで無力なものだとは此瞬間まで思はなかつた』と残されていた。
辞世の歌は 「幾年の命を人は遂げんとや思い入りたる喜びも見で / 修禅する人のごとくに世にそむき静かに恋の門にのぞまん / 蝉ひとつ樹をば離れて地に落ちぬ風なき秋の静かなるかな」というものらしく、唐木順三の評では「いずれも少女趣味以上ではない」と断じられている。(『自殺について』1950年)
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文学者の心中といえば、美しくも響くが、蛆虫で覆われた死体というのは、なんとも恐怖の地獄絵図だ。どうも実際の死は、あまり美しいものではなかったようだ。

2008年9月1日月曜日

自殺した有名人

自殺は、人生に失敗したからするものではないようだ。実際、自殺した有名人は数知れない。
誰からもうらやまれるような成功者、有名人になって、なぜ自殺をするのだろう?

有名人の自殺も少しずつ見てみよう。

まずは田宮二郎だ。
ウィキペディアから引用しよう。
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『白い巨塔』の放映が残り2話となっていた1978年12月28日昼過ぎ、田宮は家族と別居して一人で住んでいた港区元麻布の自宅で猟銃自殺を遂げた。享年44(満43歳没)。残された遺書は妻・息子達・二児の家庭教師・2人の弁護士・田宮企画顧問・奈良岡朋子・鬼沢慶一宛の8通あったとされている。そのうち妻へ宛てた遺書には、感謝の言葉と共に、生きることの苦しみと死への恐怖が綴られ「病気で倒れたと思って諦めて欲しい」と書かれていた。この田宮の自殺は、足の指で猟銃用の散弾銃の引金を操作して胸を撃ち抜いたその方法もあいまって、非常に大きな衝撃をもって報道された。『白い巨塔』原作者の山崎豊子が書いた『華麗なる一族』(田宮も映画化された際に美馬中役で出演)に酷似した猟銃自殺のシーンがあり、山崎は田宮の死を電話で知るとすぐに「猟銃でしょう」と悟ったという。『華麗なる一族』では田宮が望んだ万俵鉄平役がかなわず、試写会の後で「僕ならもっとうまく猟銃自殺をやれるのに」と話していた。
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田宮二郎は躁状態で事業熱にうかれ、借金をかかえ、多額の債務を持って、取立てに苦しみ、うつ状態になったとの記述もあり、精神的に不安定だったことも伺える。

これほどの成功者となって、自殺するというのも、もったいない話ではある。

2008年8月30日土曜日

硫化水素の自殺

硫化水素による自殺事件が相次ぎ、二次被害も生じている。
むろん、警察も手をこまねいているだけではない。
以下、ITメディアニュースから一部引用する。

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硫化水素の作り方は「傷害を誘因する有害情報」 警察庁が削除要請

警察庁が、硫化水素の製造方法などを記したネット上の書き込みを「有害情報」に指定。硫化水素自殺によって第三者が巻き添えに合うなど「傷害という違法行為を誘因する」と判断した。
2008年05月02日 14時27分 更新

 警察庁はこのほど、硫化水素の製造や利用を誘引するようなネット上の書き込みを「有害情報」に指定した。硫化水素による自殺は第三者の健康を害す恐れがあり、傷害罪を誘因する情報だと判断。書き込みを見つけた場合はISPや掲示板の管理者に削除を要請するよう、各都道府県警とインターネット協会に通達した。
 警察庁は、違法情報ではないが、犯罪方法を示した情報や自殺を勧誘する情報などを「有害情報」に指定している。今回新たに、硫化水素の製造方法を記した書き込みや、「硫化水素は簡単に作れる」「簡単に死ねる」といった製造や利用を誘引するような書き込みを有害情報に指定した。

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実際、毒ガスを発生させて、自殺の二次被害に巻き込まれたのではたまらない。こうした動きが、少しでも自殺、および二次被害の発生の予防となっていただきたいものだ。

「化学式など学術目的の情報は対象に含まれない。」とのことで、全てを取り締まることはむろん出来ないが、そこには、むろんバランスというものがあるだろう。

自殺の方法にも、その時々の流行というものがあるようだ。これもまた、悲しいけれど人の営みの一種ではあるのだろう。

2008年8月29日金曜日

ネットのイジメと自殺

ネットでのイジメが問題になっているが、それは海の向こうのアメリカでも変わらない。
以下、ITメディアニュースから。

-------引用--------
MySpaceで少女を自殺に追い込んだ女が起訴
少年のふりをして少女に近づき、自殺に追い込んだ女が起訴された。
2008年05月17日 08時13分 更新
 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)MySpaceを悪用し、13歳の少女を自殺に追い込んだとして、米ミズーリ州在住のロリ・ドリュー(49)が起訴された。米司法省が5月15日、明らかにした。
 司法省によると、ドリュー被告はMySpaceに16歳の少年「ジョシュ・エバンズ」として登録。同様に偽登録をした仲間とともに、当時13歳だった少女に近づき、あたかも恋愛感情を持っているかのようなそぶりをした。被告は約4週間、少女とやり取りをしたのち、突如少女に別れを切り出し、悪口雑言を浴びせた。
 少女はその1時間後、自室で首を吊り、翌日死亡した。
 検察側は、これを深刻な「サイバーブリング(ネットいじめ)」と見なし、ドリュー被告らが、偽の登録情報の利用、アカウントを利用した未成年者の個人情報入手、ほかのメンバーへのハラスメントなど、MySpaceが禁じる行為を行ったと主張、共謀、不正アクセスなど4件の容疑で起訴した。
 各紙報道によると、自殺した少女はドリュー被告の娘と元友人だったという。
 以下、略。
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 まあ、見事な悪趣味だな、と思うけれど。もともとの動機は何だったのだろう? 49歳ともなれば、軽いいたずら心とも思えない。女性へのサディズムなのか? 鬱屈した怒りが噴出したのか?

 少女の自殺。…傷ついたのだろうけれど、一方で、つまらないことで自殺したものだ。変態おじさんの悪戯で自殺したと知ったなら、少女がもしそれを知ったなら、馬鹿馬鹿しいだろうなあ。

2008年8月28日木曜日

議員の秘書 自殺図り重体

議員の秘書が自殺図り重体というニュースがあった。閣僚の自殺、63年前の陸軍大臣の自殺などの記事を見てきたが、今度は議員の秘書の自殺未遂。
何があったのだろう? 自殺しなければいけないほどのことがあったのだろうか?

以下、産経新聞から。

杉村議員の秘書 自殺図り重体

28日午前0時45分ごろ、杉村太蔵衆院議員(自民)の公設第2秘書の男性(25)が川崎市中原区の自宅でドアノブにひもをひっかけて首をつっているのを家族が見つけ、119番した。男性は病院に搬送されたが、意識不明の重体。神奈川県警中原署は自殺を図ったとみて詳しい状況を調べている。 同署や消防によると、救急隊員が駆けつけた際、家族が心臓マッサージなどをしていたという。

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自殺にいたる経緯、その動機など、今後の推移を見守って生きたい。

2008年8月27日水曜日

閣僚の自殺

2007年に安倍内閣の松岡利勝農水大臣が自殺したのは、記憶にまだ新しい。

彼の自殺は、現職閣僚の自殺としては、実に62年ぶりとのことだったという。
松岡大臣の自殺前には、ご存知の通り、事務所費問題、光熱水費問題、献金問題等数々の疑惑が浮上していた。
直接の動機は、むろん部外者にはうかがい知れぬことだけれど。

では、62年前の現職閣僚の自殺とは何だったのだろう?
62年前に自殺されたのは、阿南 惟幾(あなみ これちか)陸軍大臣だった。彼の自殺は、松岡大臣のものとは、ずいぶんと違う。
人物探訪: 阿南惟幾~軍を失うも国を失わずというwebから彼の自殺の経緯を見てみよう。

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1.もしもあの時、一歩を誤って軍が暴走していたら、、、
 昭和20年8月11日、外電が日本の降伏受入れ予想を報道 し始めると、支那派遣軍総司令官岡村寧次大将は次のような激 烈な電報を陸軍中央に送ってきた。  数百万の陸軍兵力が決戦を交えずして降伏するが如き恥 辱は、世界戦史にその類を見ず、派遣軍は満8年連戦連勝、 ・・・百万の精鋭健在のまま敗残の(蒋介石の)重慶軍に 無条件降伏するが如きは、いかなる場合にも絶対に承服し 得ざる所なり  海軍の戦力はほとんど失われていたが、当時の陸軍兵力は内 地237万余、外地310万余。特に支那派遣軍は「満8年連 戦連勝」の状態で、いきなり無条件降伏せよ、と言われても 「絶対に承服」できないのは当然であった。  もしもあの時、一歩を誤って軍が暴走していたら、、、 または陸軍が抗戦派と和平派の二つに割れて友軍相撃とな り、そこへ米軍やソ連軍が入ってでも来たら、日本はどう なっていたことか、、、そしてどれほど多くの日本人が犠 牲になっていたことか、、、。そんなことにならずに済ん だのは貴様のおかげだ。よくぞ無事終戦に導いてくれた。  もと参謀次長・沢田茂中将がこう感謝するのは、終戦時の陸 軍大臣・阿南惟幾(あなみこれちか)である。

ー略ー

7.反対の行動に出ようとするものは、まず阿南を斬れ
 翌朝、阿南は各課の幹部を全員集めて、御前会議の内容を説 明した。御聖断によりポツダム宣言受諾という結果に、一同は 愕然とした。  私が微力であるため、遂にこのような結果になったこと は諸君に対して申しわけなく、深く責任を感じている。し かし御前会議の席で、私が主張すべきことは十分主張した 点については、諸君は私を十分信頼してくれていると信ず る。このうえは、ただ大御心のままに進むほかはない。  として、阿南は、和戦両様の構えで皇室保全の確証が得られ るかどうか、連合国側の回答を待つと述べた。さらに次のよう に、鋭く言い切った。  今日のような国家の危局に際しては、一人の無統制が国 を破る因をなす。敢えて反対の行動に出ようとするものは、 まず阿南を斬れ。

ー略ー

10.ポツダム宣言受諾への電撃的ショック
 翌15日正午、昭和天皇の玉音放送によって、ポツダム宣言 受諾が伝えられた。同時に全陸軍は阿南陸相の自刃を知った。 阿南が終戦処理を託した荒尾興功軍事課長は次のように述べる。  陸軍は昭和20年8月14日朝までは、戦争を継続すべ きであると考えていた。然しこの日から、ポツダム宣言受 諾の天皇の命令に即刻添わねばならぬことになった。この 天皇の命令に全陸軍が直ちに従うためには、単なる命令だ けでは徹底しない。電撃的ショックを必要とするのである。  全軍の信頼を集めている阿南将軍の切腹こそ全軍に最も つよいショックを与え、鮮烈なるポツダム宣言受諾の意思 表示であった。之により全陸軍は、戦争継続態勢から、ポ ツダム宣言受諾への大旋回を急速に始めた。それまで激烈 な戦争継続要請の電報が前線から来ていたが、ピタリと止 んだ。換言すれば、大臣の自刃は、天皇の命令を最も忠実 に伝える日本的方式であった。  かくて全陸軍内外550万の将兵が一日にして矛を収め、無 事に戦後の日本再建に向かう道が開かれた。「軍を失うも、国 を失わず」、阿南が14日夜、最後の閣議へ向かう時につぶや いた独り言である。


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むろん、さまざまな見方はあるだろうが、もし、上記の説明がほぼ正しいとするなら、阿南 惟幾 陸軍大臣の自殺は、日本を救った自殺だったといえるだろう。憂国のサムライ、そのものといえるのではないだろうか?

靖国神社には、今でも阿南 惟幾 陸軍大臣の血に染まった遺書が残されている。そこには、まさに裂帛の気合、武士の誇りがある。

現職閣僚の自殺。・・・62年のときを経て、日本人は、どう変わったのだろう? 

62年前の閣僚の自殺の動機には、少なくとも、少なくとも事務所経費疑惑は、存在しなかったに違いない。

2008年8月24日日曜日

警察で飛び降り自殺

酔っ払い運転で警察で事情聴取をされたトラック運転手が、飛び降り自殺をした。これはなんともひどい悲劇だ。

ヤフーニュースから(日本テレビ)引用してみよう。

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飲酒運転で聴取後、警察署で飛び降り死亡

 大分・中津市の大分県警中津署で23日午前、飲酒運転の疑いで取り調べを受けたトラック運転手が屋上から飛び降り、死亡した。 調べによると、男性は福岡・行橋市に住む50歳のトラック運転手で、23日午前3時過ぎ、中津市でトレーラーをガードレールに衝突させる事故を起こした。男性の呼気からアルコールが検出されたため、男性は中津署で、任意で取り調べを受けた。取り調べが終わり、男性は「たばこを吸いたい」と1階の屋外にある喫煙所に行ったが、その後、雨どいなどを伝って中津署の屋上に上がり、飛び降りたという。男性は頭などを強く打ち、死亡した。 事故について、中津署は「取り調べは適正だったが、警察署内で起きた事故で、大変残念に思う」とコメントしている。
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この事件だが、なぜこの運転手が死を選択したのか? この運転手は、ガードレールの一部を破損したに過ぎない。これは死ななければいけないほどのことなのか?

ここで、考えてみると、飲酒運転の厳罰化の影響をみてとることができる。
今、飲酒運転には大変な厳罰が科せられる、この運転手は、まちがいなく職を失う。刑務所にも入れられるだろう。前科者になるのかもしれない。

これからの人生、犯罪者として、まともに生きていくのは大変に難しい。
実際、この運転手の人生は知らないが、50年を以上、まじめに生きてきた方なのかもしれない。もちろん、飲酒運転には油断もあったろう。
しかし、誰でも油断することはある。今回の逮捕でこの運転手は、人生をまさに棒にふったこととなるのだ。

この厳罰化のことを思うと、彼が死を選択した心情も納得できる。
逆に言えば、現在の飲酒運転に関する厳罰化がなければ、この運転手は死なずにすんだ。

つまり、トラック運転手の自殺は、飲酒運転の厳罰化の犠牲ではないのか?

飲酒運転で悲惨な事故はある。しかしながら、厳罰化で、悲惨な死を迎える人もいる。
飲酒運転を防ぐのに、厳罰化しか道はないのか? それほど日本人には知恵がないのか?

ただ、厳罰化すれば、良い。その結果自殺したら、その人の自己責任だ。・・・こんな冷たい社会を、日本人は、選択している。

三島由紀夫の自殺

有名作家の自殺といえば、まず三島由紀夫の割腹自決を思い出す。

事件史探求のサイトから、少し引用しよう。
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昭和45年11月25日、世界的に有名な作家・三島由紀夫は自身で創った民兵組織「盾の会」メンバーの森田必勝ら5人を引き連れて、市ヶ谷にある陸上自衛隊東部方面総監部に侵入し、陸将の益田兼利総監を監禁状態にして立てこもった。これを阻止しようと総監室に入った中村二等陸佐は、三島の刀で左腕を切られて重傷を負うなど8人の自衛官が負傷した。その後、三島はバルコニーへ出て約1000人の自衛官の前で檄文の垂れ幕、びらをばら撒き「われわれは自衛隊を愛すればこそ憲法を改正するため、自衛隊が決起する事を願ったのに、自衛隊はわれわれの希望を裏切った。諸君は自分を否定する憲法を何故守るのだ」と約10分間演説をした。自衛官たちは三島に向かって「総監を解放しろ」「垂れ幕を回収しろ」など野次を飛ばした。これを見た三島は、自衛隊の決起は無いと判断、再び総監室に戻り、自身の刀で割腹自決をした。
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さて、三島由紀夫は、自衛隊の決起(クーデターか?)、憲法改正を目指したわけだが、これを政治的な主張と考えると、自衛隊の役割なり、憲法の役割なり、若干の誤解をされていたのかな、という気もしないではない。

一方で、この自殺を侍の美学と捉えると、より理解しやすく感じる。

この切腹という自殺の日本文化。敗戦を機に、日本からはほとんど消えたのだけれど、先日、死刑制度や終身刑制度の議論をしているとき、政治家が、日本の死刑というのは、「死をもってつぐなうという日本文化だ。終身刑は、あまりにも残酷だ」という発言をしており、え? こんなときに、日本の自殺の文化を聞くなんて、と大変に驚いてしまった。

いやそれにしても、自殺といっても、その裏には様々な背景があるものだ。

2008年8月23日土曜日

自殺した芥川龍之介の遺書

自殺した有名作家といえば、芥川龍之介がいる。現在の芥川賞の由来となっている作家だ。
彼の遺書を見てみよう。こちらから。

僕ら人間は一事件の為に容易に自殺などするものではない。僕は過去の生活の総決算の為に自殺するのである。しかしその中でも大事件だったのは僕が29歳の時に秀夫人と罪を犯したことである、僕は罪を犯したことに良心の呵責は感じていない。唯相手を選ばなかった為に(秀夫人の利己主義や動物的本能は実に甚だしいものである。)僕の生存に降りを生じたことを少なからず後悔している。なお又僕と恋愛関係に落ちた女性は秀夫人ばかりではない。しかし僕は30歳以後に新たに情人をつくったことはなかった。これも道徳的につくらなかったのではない。唯常任をつくることの利害を打算した為である。(しかし恋愛を感じなかった訳ではない。僕はその時に「越し人」「和聞」等の□情誌を作り、深入りしない
前に脱却した。)僕は勿論死にたくない。しかし生きているのも苦痛である。他人は父母養子もあるのに自殺する阿呆を笑うかも知れない。が、僕は一人ならば或は自殺しないであろう。僕は養家に人となり、我侭らしい我侭を言ったことはなかった。(と言うよりも寧ろ言い得なかったのである。僕はこの養父母に対する「孝行に似たもの」も後悔している。しかしこれも僕にとってはどうすることも出来なかったのである。)今僕が自殺するのは一生に一度の我侭かも知れない。僕もあらゆる青年のようにいろいろの夢を見たことがあった。けれども今になって見ると、□□気違いの子だったのであろう。僕は現在は僕自身には勿論、あらゆるものに嫌悪を感じている。芥川龍之介P.S. 僕は支那へ旅行するのを機会にやっと秀夫人の手を脱した。(僕は洛陽の客□にストロンベリイの「痴人の懺悔」を読み、彼も亦僕のように情人に□を書いているのを知り、苦笑したことを覚えている。)その後は一指も触れたことはない。が、執拗に追いかけられるのには常に迷惑を感じていた。僕は僕を愛しても、僕を苦しめなかった女神たちに(但しこの「たち」は2人以上の意である。僕はそれほどドン・ジュアンではない。)哀心の感謝を感じている。(現代仮名遣い)
芥川龍之介(1927/08/20)

2008年8月22日金曜日

乃木大将の自殺

自殺には、自決なり、殉死も含まれるだろう。
殉死で有名なのは、乃木大将の自殺。あまり、注目されないようだが、ご夫人もまた、自殺されている。
乃木大将は、天皇に殉死し、奥様は、夫に殉死されたのだろうか。

ウィキペディアに乃木大将の項目には、殉死について、以下の解説がある。
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殉死とその影響 自決当日の乃木夫妻乃木は、1912年9月13日、明治天皇大葬の夕に、妻とともに自刃して亡くなった。まず静子が乃木の介添えで胸を突き、つづいて乃木が割腹し、再び衣服を整えたうえで、自ら頚動脈と気管を切断して絶命した。遺書には、明治天皇に対する殉死であり、西南戦争時に連隊旗を奪われたことを償うための死であるむねが記されていた。このときに乃木は
うつ志世を神去りましゝ大君乃みあと志たひて我はゆくなり
という辞世を詠んでいる。
この事件は当時の社会にあってきわめて衝撃的にうけとめられ、結果的に死後乃木の盛名をさらに高からしめることになった。事件に対する態度は主として、
1.天皇に忠誠を誓う武士道的精神、軍人精神の極致として賞賛するうけとめかた
2.封建制の遺風による野蛮で時代遅れの行為として皮肉にとらえるうけとめかた
3.作戦失敗を繰り返し、多くの部下を無為に死傷させた、当然の結果といううけとめかた
4.古武士のような徹底した清廉な生き方を称賛するうけとめかた
の4種類に区分できる。生前から(4)の受け止め方は国民の間で主流であった。事件直後は(1)(2)(3)(4)が混在していたが、やがて大正デモクラシーの影響によって(2)の立場を取る側とそれに対抗して乃木を神格化しようとする(1)の立場が主流になる。昭和初年ごろから社会全体が右傾化してゆく風潮のなかで(1)が圧倒的な勢力を得たこともあった。戦後は、陸軍悪玉論や軍人に対する嫌悪感から(3)を支持する意見と、(4)を支持する意見がある。
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どの意見を支持するにしろ、それは、その人の人生観、価値観なのだろう。
乃木大将ご夫妻は、他人にどう受け止められようと、ご自身たちの生き方を貫いたのだ。
もし、乃木大将が、今の世、日本をご覧になったら、どうのように思われるのだろう? 
憂国の涙を流されるのだろうか? それとも、大きく優しく、微笑まれるのだろうか。

自殺にも、実に様々なものがある。

2008年8月21日木曜日

自殺文学 心 孤独

自殺を考えるとき、ひとすじなわで行かないのは、いわゆる殉死、切腹、など日本には自殺の文化があること。江戸時代の心中物といった文化もある。
ただ単に、自殺を逃避、敗北と捉えることは、もちろん出来ない。一つ一つの自殺には、それぞれの人生、価値観がある。
その多様性から目を逸らすことは大きな間違いだろう。

そんなことから、自殺に関する文学についても、ときどき、ブログで取り上げてみたい。

まずは、自殺文学の代表としては漱石の「心」。
これは、もう何十年もたってから、友人から恋人を奪ったことを悔んで、自殺するという話。
この話で、すごいなと思うのは、何十年もたって、というところ。実際、何十年たっても、心の傷、痛み、悩みは消えるものではない。人の心というのはそういうものなのだ。

結婚していながら、この主人公の心のある部分は、ある意味、どれほど孤独だったのだろう?

以下、あらすじをウィキペディアウィキペディアから。

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時は明治末期。夏休み中に鎌倉に旅行に行った際、「私」は「先生」と出会った。先生は大学を出ているが就職せず、奥さんとひっそりと暮らしている。先生は雑司が谷にある墓地(雑司ヶ谷霊園)へ墓参りに行ったり、私に対して「私は寂しい人間です」と言ったりする。私はそんな生活を送る先生の事に興味を抱き、先生自身の事を色々と聞いたりするが、先生は答えてくれない。奥さんとの間に子供がいない事も不思議に思うが、やはり答えてくれなかった。また、私に対して「恋は罪悪だ」など急に教訓めいたことを言ったりもする。そんな折に私の父親が病気を患っている事を話すと、先生は「お父さんの生きてるうちに、相当の財産を分けてもらっておきなさい」と、現実的なことを言い出す。
私は大学を卒業後、実家に戻った。卒業後の就職先が決まっていなかった私に対し、家族から就職の斡旋を先生に依頼するように言われ、手紙を出すが、先生からの返事はなかった。父親は明治天皇の崩御と共に容態が悪化した。私は東京に戻る予定だったが、父の容態の急変により実家から離れる事が出来なくなる。
父親が危篤という状況になって、先生からの手紙が届く。私は先生の手紙から先生自身の死を暗示する文章を見つけたため、最期を迎えようとしている父親の元を離れ、東京行きの列車に乗る。列車の中で読んだ手紙には、衝撃的な先生の過去が綴られていた。
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そして、この過去というのが、親友から恋人を奪って、それが奥さんだったというもの。
その親友は、ひとことも文句を言わず、死んでしまった。

2008年8月20日水曜日

自殺とマジックマッシュルーム

マジックマッシュルームが自殺の原因とする記事を発見した。マジックマッシュルームで自殺するとは?
本当だろうか?

以下、ヤフーニュースより引用。

女性が飛び降り自殺 マジックマッシュルームが原因?
8月19日21時44分 配信 サーチナ・中国情報局

 雲南省昆明市にあるマンションで17日午前9時ごろ(現地時間)、5階の部屋から女性が飛び降り自殺した。女性は今月上旬にマジックマッシュルームを食べたためしばらく入院していたということで、警察が関連を調べている。18日付で生活新報が伝えた。 調べによると、飛び降り自殺したのは同マンションで暮らす30歳代の女性。女性は今月2日に野生のマジックマッシュルームを食べ、錯乱状態に陥ったという。このため病院に入院し、手当てを受けていた。 女性は17日午前に退院したばかりだった。家族によると、女性は部屋で休息していた際に突然窓から飛び降りた。直ちに夫らが駆けつけ、女性は病院に搬送された。しかし間もなく死亡が確認された。 雲南省内の病院に勤務する医師は「マジックマッシュルームの影響が半月も続くなんてめったにない」と指摘している。警察は女性の死とマジックマッシュルームの関連について調べを進めている。

2008年8月19日火曜日

警察庁の自殺統計と鬱病

警察庁の自殺統計が発表された。鬱病が自殺の原因の最多だという。
以下、Business Media誠の記事を一部、引用。

日本国内で昨年1年間に自殺した人は前年に比べ2.9%(938人)増の3万3093人で、このうち「鬱病(うつびょう)」が原因・動機とみられる人が約18%に当たる6060人に上り最多だったことが19日、警察庁のまとめで分かった。
 総数は2003年の3万4427人に次ぐ過去2番目で、10年連続で3万人を超えた。年代別で60歳以上、30歳代が過去最多。発生場所でみた都道府県別10万人当たり自殺者(自殺率)は、39.0人の山梨が前年の秋田に代わり最悪だった。
 警察庁は自殺対策に役立てるため07年に自殺統計原票を改正、動機の項目などをきめ細かくしており、今回が初の公表。昨年6月に自殺総合対策大綱を策定、多重債務問題などに取り組む政府はデータを基にさらなる対策を迫られそうだ。

「鬱病」最多18%、「多重債務」「仕事疲れ」も多く…
 「鬱病」「多重債務」「仕事疲れ」……。

 19日発表された警察庁の自殺統計の数字からは、3万人を自殺に追い込んだ現代社会のさまざまなひずみがうかがえる。警察庁はデータを厚生労働省などに提供、今後の自殺対策に生かす方針だ。
 約18%の自殺者の原因・動機とみられる「鬱病」。男女差はほとんどなく、50歳以上(3341人)が半数以上。19歳以下は85人で未成年者への広がりも目立つ。一方、「孤独感」による自殺は593人で、自殺対策を考える上で「心の問題」がいかに重要かを示す。
 
  以下、略。

2008年8月18日月曜日

自殺と鬱病

自殺と鬱病には深い相関関係がある。
では、鬱病とはどんな病気なのか?

以下、ウィキペディアより。

うつ病の症状を理解するには、大うつ病についての DSM-IV の診断基準[2]を参照すると良い。
DSM-IV の診断基準は、2つの主要症状が基本となる。それは「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」である。
「抑うつ気分」とは、気分の落ち込みや、何をしても晴れない嫌な気分や、空虚感・悲しさなどである。
「興味・喜びの喪失」とは、以前まで楽しめていたことにも楽しみを見いだせず、感情が麻痺した状態である。
この2つの主要症状のいずれかが、うつ病を診断するために必須の症状であるとされている。 これら主要症状に加えて、「抑うつ気分」と類似した症状として、「自分には何の価値もないと感じる無価値感」、「自殺念慮・希死念慮」などがある。
これらのグループの症状をまとめると「気分が落ち込んで嫌な毎日であり、自分には存在している価値などなく、死にたいと思う」という訴えとなる。
「興味・喜びの喪失」と類似した症状としては、「気力の低下と易疲労性」、「集中力・思考力・決断力の低下」がある。このグループの症状をまとめると「何をしても面白くなく、物事にとりかかる気力がなくなり、何もしていないのに疲れてしまい、考えがまとまらず小さな物事さえも決断できない」という訴えとなる。
さらにこれらの精神症状に加えて「身体的症状」として、食欲、体重、睡眠、身体的活動性の4つの領域で、顕著な減少または増加が生じる。訴えとしては「食欲がなく体重も減り、眠れなくて、いらいらしてじっとしていれない」もしくは「変に食欲が出て食べ過ぎになり、いつも眠たく寝てばかりいて、体を動かせない」というものである。
DSM-IV では、主要症状1つを含む5つの症状が2週間以上持続することが、大うつ病診断の条件となっている。

自殺遺族

自殺した人々の遺族は深い心の傷を負うこととなる。
以下、自殺した遺族の心の癒しを求めるサイト、青い空のかなたより、引用。

☆☆☆☆☆☆
さて,この「青い空の彼方」というサイトですが,「自死(自殺)」そして「遺族」という,社会的に見ても,とてもデリケートな問題をテーマにしています。ぎりぎりの「命」を繋ぎながら,このサイトに接してくださっている方も少なくありません。それらの方への配慮を頂くためにも,まず,このサイトを閲覧される前に,私たちからの「お願い と 免責」 について,サイトの主旨,目的と合わせて,お話しさせていただきます。

--- 主旨,目的 ---
「 自死遺族の方が 今 を生きる為の 心の癒し 」これが,このサイトの存在する理由であり,その目的のすべてです。ですから,私たちが想定している閲覧対象の方は,自死遺族( 自殺によって残された遺族 )の方のみです。その為,自死遺族以外の方が,このサイト,掲示板,リンク先などをご覧になられた場合,著しく不快に感じたり,不適切な表現もあると思われます。ご容赦ください。

町職員自殺で公務災害申請

自殺の後遺症というか、自殺は、残された家族にも職場にも大きな問題を残す。
もちろん、トラブルも。

以下、読売新聞から引用。

町職員自殺で公務災害申請

 双葉町職員だった鍔忠清(つばちゅうせい)さん(当時56歳)が今年1月、町体育館から飛び降り自殺をしたのは、長時間労働による身体的・精神的負担が原因だったとして、鍔さんの妻(52)が地方公務員災害補償基金県支部(福島市)に公務災害認定を申請していたことがわかった。公務災害は民間の労災にあたる。
 同町などによると、鍔さんは当時、生涯学習課長兼公民館長兼体育館長だった。1月21日午後6時半ごろ、「おれはもうだめだ」と妻に電話があり、妻が体育館に向かったが、鍔さんは体育館東側で倒れていた。胸ポケットに22日付の退職願があり、「一身上の都合により退職します」などと書かれていたという。浪江署は自殺と判断した。
 町の勤務表によると、昨年12月から亡くなる日まで鍔さんがとった休日は2日間だけだったという。妻によると、町のスポーツ大会の運営などで多忙となった昨年10月ごろから帰宅が午後10時近くなることが度々あったという。
 町は、「退職したいという申し立てもあったが、無理な慰留はしていない。仕事との因果関係はわからない」としている。

2008年8月17日日曜日

子どもを殺し自殺

子どもを殺した疑われる母親が自殺した。育児ノイローゼだったのか?
以下、朝日新聞から。

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「子供が殺された」と話し自殺の母、殺人容疑で書類送検

大阪府守口市で今年1月、生後約2週間の山中禮弥(れいや)ちゃんが殺害された事件で、大阪府警は11日、事件1週間後に自殺した無職の母親、いづみ容疑者(当時22)を本人死亡のまま殺人容疑で大阪地検に書類送検した。府警によると、いづみ容疑者は当時、男が自宅に押し入って禮弥ちゃんを殺害したと説明。だが、捜査を進めた結果、侵入した形跡がないことなどから、いづみ容疑者が殺害した疑いがあると府警はみている。
 捜査1課は、いづみ容疑者が今年1月16日夜、自宅で長男の禮弥ちゃんの鼻と口を粘着テープでふさぎ、殺害した疑いがあるとしている。
 府警によると同日、いづみ容疑者の自宅で、禮弥ちゃんの口と鼻が粘着テープでふさがれ、いづみ容疑者が冷蔵庫にテープで縛り付けられているのを、帰宅したいづみ容疑者の母親が発見した。いづみ容疑者は「自宅玄関から男が押し入った」と府警に説明していたという。

以下、略。