2008年10月20日月曜日

抗議の自殺

手術ミスの後遺症に悩む男性が、焼身自殺した件に関する賠償命令が、裁判所から出た。
それにしても、病院前で焼身自殺とは、どれほどの憎しみだったのだろうか?
どれほど腹を立てていたのだろうか?

こんな抗議の自殺もあるのか。
恐ろしい執念というか、情念というか、怒りというか、どんな気持ちで焼身自殺などしたのだろう??


----------出典10/20 読売新聞-------------------

病院前で抗議の自殺、水戸地裁は手術ミス認め病院に支払い命令


後遺症を残す手術ミスをした病院などに抗議し、自殺した茨城県つくば市の男性が、病院を運営する財団法人「筑波メディカルセンター」と、施術担当医3人を相手取り、約3500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、水戸地裁土浦支部であった。

 中野信也裁判長は手術ミスを認め、センターに対し、訴訟を引き継いだ遺族に1367万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。

 訴えていたのは、冨田善弘さん(当時69歳)の妻ら。判決などによると、筑波メディカルセンター病院は、善弘さんに対し、腹部から小型カメラと切除器具を挿入する「腹腔(ふくくう)鏡手術」を行う際、腸管を傷つけて腹膜炎を発症させ、重度の排便障害の後遺症を残した。中野裁判長は、財団法人の使用者責任を認めたが、「過失がいずれの医師のものであるか特定できない」とした。

 冨田さんは2000年に提訴。水戸地裁土浦支部で和解勧告を受けた06年、病院や裁判所に抗議する遺書を残し、病院前で焼身自殺した。病院側は「判決文が届いていないので、コメントできない」としている。