2008年11月1日土曜日

硫化水素自殺者9カ月で876人

硫化水素自殺者9カ月で876人になるそうだ。
まあ、すさまじい流行だ。自殺の方法にも流行があるということか。他人に迷惑をかける・危害を加えるという方法だけれど、電車に飛び込むのも、大変な迷惑ではあるし… 自殺する人にしてみれば、社会へ復讐といったこともあるのだろうか?

責任を取って自殺、自決ということもあるけれど、復讐のための自殺もあれば、迷惑をかけようという自殺もある。
まあ、いろいろではある。

10月31日 毎日新聞から。

<硫化水素自殺者>9カ月で876人 政府が防止対策強化


 政府は31日午前の閣議で、硫化水素による自殺方法の紹介など、インターネット上にはんらんする有害情報への対策を柱とする改正自殺総合対策大綱を決定した。内閣府によると、硫化水素自殺者は今年1~9月で876人に上り、昨年1年間(29人)の約30倍に達する。

 改正大綱では、硫化水素の製造方法といった第三者に危害を及ぼす恐れのある情報がネット上で紹介されている実態を踏まえ、民間の監視団体からの通報を受け、ネット接続事業者がこうした有害情報を削除することを認める。

 昨年6月に閣議決定された大綱は、硫化水素自殺への対応を想定していなかったため、「おおむね5年」の見直し期間を大幅に短縮して今回の改正に踏み切った。自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)を、05年の24.2人から16年までに20%以上減らす政府目標の実現を目指す。

 このほか、自殺の危険性がある統合失調症や薬物、アルコール依存症の治療・援助体制の整備や、自殺に関する特別な事案が判明した際の国への通報体制の整備、市町村に自殺対策部局の設置を積極的に働きかけることなども対策として追加した。

 政府は同日、07年版自殺対策白書も閣議決定した。07年の自殺者数は3万3093人で、10年連続で3万人を超えている。【木下訓明】