2023年10月31日火曜日

仏教と自殺

仏教においても一般的に自殺は否定的に考えられています。仏教の教義と価値観に基づいて、自殺について以下のような考え方が存在します: 一命の尊重: 仏教では生命を非常に尊重します。仏教の中心的な教えの一つは「生命の苦しみ」を理解し、その苦しみから解放されることを追求することです。そのため、自殺は生命を絶つ行為であり、生命を尊重しないものとみなされます。 カルマと転生: 仏教もヒンドゥー教と同様に、カルマと転生の法則を受け入れています。自殺は、カルマを作成し、苦しみのサイクルを維持する行為とされ、再生のプロセスに影響を及ぼす可能性があります。 苦しみの理解と解決: 仏教では、苦しみからの解放を追求することが中心的な目標です。自殺は、苦しみからの逃避ではなく、むしろ苦しみに対処し、その原因を理解し解決することが奨励されています。これは仏教の教えにおいて「八正道」や「四諦」といった基本的な教えに関連しています。 心の平静と精神的な成長: 仏教は精神的な成長と内なる平静を追求する宗教であり、苦難や困難に対処する方法を提供します。自殺はこれらの目標に反する行為とされ、個人の精神的な成長と解決策を妨げるものとみなされます。 要するに、仏教では自殺は生命の尊重、カルマ、苦しみからの解放の観点から否定的に考えられています。代わりに、苦難に対処し、内なる平静を求め、他の生命との共感や慈悲を育むことが奨励されます。

2023年10月30日月曜日

ヒンズー教と自殺

ヒンズー教における自殺に対する考えは、信仰体系や倫理観に深く根ざしています。以下に詳細を説明します: 生命の尊重: ヒンズー教では、生命は神聖で尊いものとされています。神聖な存在であるアートマ(魂)が肉体に宿ることで生命が生まれ、それを自ら終わらせることは、この神聖さを無視する行為とみなされます。 カルマと転生: ヒンズー教の中心的な信念の一つは、カルマと転生の法則です。自殺は、個人のカルマを増加させ、魂の進化を妨げると考えられています。また、死後の転生サイクルにおいて、苦難や困難の中で学び成長する機会を奪う行為とされます。 ドルマ(義務): ヒンズー教においては、個人にはさまざまな社会的・宗教的な責任があり、それらを果たすことが重要視されます。自殺は、これらの義務を果たさない行為とみなされ、社会的な秩序の乱れと考えられます。 サポートと解決策: ヒンズー教の教えにおいて、個人が苦難や困難に直面した場合、カルマやドルマに従い、精神的な成長や解決策を見つける努力が奨励されます。また、家族やコミュニティは、困難な状況でのサポートを提供する役割があります。 総括すると、ヒンズー教においては、自殺は深刻な道徳的な問題とされ、生命の尊重、カルマと転生の法則、ドルマ(義務)の遵守が強調されます。自殺を防ぐために、個人や社会が精神的なサポートや解決策を提供することが重要視されています。 自殺に入るかどうかですが、一部のヒンドゥー教の地域で実践されていた「サティ(Sati)」という習慣があります。サティは、夫が死亡した後、妻が生きたまま火葬の場に参加するという慣習で、19世紀までいくつかの地域で見られました。この習慣は非常に過激で恐ろしいものであり、しばしば強制的に行われ、妻にとって極めて危険なものでした。 ヒンドゥー教の教えとしては、サティは認められていないし、広く非難されています。ヒンドゥー教の信仰体系では、生命の尊さと個人の自由が重要視されており、自己犠牲を強制することは教えに反しています。さらに、サティは女性の人権を著しく侵害する慣習であったため、19世紀にイギリス植民地政府によって禁止されました。 現代のヒンドゥー教では、サティは違法で非倫理的な行為として認識されており、広く非難されています。ヒンドゥー教は多様な教義と実践を含む宗教であり、サティのような過激な習慣は一部の地域でしか存在せず、一般的ではなくなっています。 サティという恐ろしい慣習が行われた背後には、歴史的、社会的、宗教的要因が影響しています。サティの起源については複数の説がありますが、その背後にある主な要因を以下に説明します: 社会的圧力: サティは一部の社会で、未亡人の女性が社会的に不利な立場に置かれることを防ぐために行われたと考えられています。サティの実践がある地域では、未亡人はしばしば社会的な排除や差別にさらされ、再婚や独立した生活が難しかったため、彼女たちを「サティ」にさせることが一つの解決策とされました。 宗教的信念: 一部の人々は、サティを宗教的な信念に基づいて実行したと主張しました。彼らは、サティを神聖な行為とみなし、夫の死に際に妻が一緒に火葬されることで、夫妻が霊的に結びつくと信じました。 役所や当局の圧力: 一部の場合、サティは地方当局や支配者の圧力によって強制されました。これにより、女性は自らを犠牲にしなければならない状況に追い込まれました。

2023年10月29日日曜日

イスラム教と自殺

イスラム教における自殺禁止について調べてみました。 クルアーン(コーラン)の教え: イスラム教の最も重要な聖典であるクルアーンには、自殺に関する教えが含まれています。たとえば、クルアーンの中で「自分の手を自分に向けて差し伸べてはならない」というような文言が見られます。これは、自己を傷つけたり命を絶つことが禁止されていることを示しています。 ハディースの教え: クルアーンに加えて、ハディース(預言者ムハンマドの言行録)もイスラム法の重要な一部です。ハディースには自殺に対する預言者ムハンマドの教えが記されており、自殺は罪であるとされています。 命の尊さ: イスラム教では命は神聖視され、すべての人間によって保護されなければならないとの教えがあります。他人や自己を傷つけることは、この命の尊さを侵害する行為とみなされ、禁止されています。 悩みや苦難への対処: イスラム教では、悩みや苦難に対処するために信仰、祈り、家族やコミュニティの支えを求めることが奨励されています。自殺の代わりに、信者は神への信仰と希望を持つことが強調されます。 総括すると、イスラム教では自殺は深く禁止され、信者にとって命の尊さと他人に対する責任が非常に重要な価値観とされています。自己を傷つけたり他人を害する行為は宗教的にも法的にも罪とされています。

2023年10月28日土曜日

ユダヤ教と自殺

ユダヤ教では自殺は一般的に禁止されています。これは、ユダヤ教の教義において、人の命は神聖であると考えられ、自殺はその神聖さを侵害する行為とされています。自殺は、命の贈り物を無駄にすることであり、倫理的に問題があるとされています。 ただし、宗教的な立場や個々の状況によって、ユダヤ教徒が自殺に追い込まれる場合もあります。精神的な危機に瀕した場合、ユダヤ教の指導者や専門家がサポートを提供し、助けを求めることが奨励されています。また、ユダヤ教の倫理的な原則に従い、他人を支えることが重要視されています。 要するに、ユダヤ教では自殺は禁止されていますが、個別の状況によっては、精神的なサポートと協力を通じて生命を守ることが重要視されています。

2023年10月27日金曜日

キリスト教と自殺

キリスト教において、自殺に関する考え方は複雑で、異なる宗派や信者によって異なる解釈があります。一般的なキリスト教の立場を説明しますが、個別の信仰団体や宗派によって異なる場合がありますのでご了承を。 多くのキリスト教徒は、自殺を罪と見なし、人生は神から授けられた神聖な贈り物であると考えます。自殺は神の意志に背く行為と見なされ、罪深いと考えることが一般的です。 しかし、一部のキリスト教の宗派や信者は、自殺者に対してより寛容な立場を取り、精神的な苦しみや心の病気を考慮に入れることがあります。彼らは罪深い行為であると断じず、神の許しを求めることができると信じることもあります。 要するに、キリスト教における自殺の考え方は多様であり、宗派や信者によって異なる立場が存在します。自殺に関する問題についての具体的な立場は、信仰体系や個人の信念に影響されます。 キリスト教において自殺を罪とする理由は、いくつかの主要な信念に基づいています。以下にその理由を解説します: 人生は神の贈り物: キリスト教において、人生は神から授けられた神聖な贈り物と考えられています。人間は神の創造物であり、その生命は神によって創造されたものとされています。したがって、自己を傷つけたり絶つことは、神から授けられた贈り物を無視し、侮辱する行為と見なされます。 悔い改めの機会を失う: キリスト教では、信者に対して悔い改めや罪から離れる機会を提供し、永遠の命を得ることを奨励しています。自殺は、その機会を奪い、罪を赦す機会を失うことを意味します。多くの信者にとって、自殺は永遠の命を失うことにつながると考えられます。 神の意志に背く行為: キリスト教では、神の意志に従うことが重要視されます。自殺は、神の意志に背く行為と見なされ、自己中心的な行為であるとされます。信者は神に対する信頼と服従を強調し、自分の人生を神の手に委ねるべきだと教えられています。 他の人々に影響を及ぼす: 自殺は家族や友人、社会に深刻な影響を及ぼす可能性があり、他の人々を悲しませたり、混乱させたりすることがあります。キリスト教において、他者への愛や配慮が重要視され、自殺が他者に害を及ぼすことは問題視されます。 上記の理由から、多くのキリスト教信者は自殺を罪深い行為として見なし、自己を傷つけたり絶ったりすることは避けるべきだと教えられています。しかし、個別の宗派や信者によって、この問題に関する考え方には幅広いバリエーションがあります。

2023年10月26日木曜日

イスラエルの自殺動向

最近のイスラエルの自殺動向を調べてみました。 イスラエルでは、2022年から2023年にかけて、自殺者数が急増しています。2022年には、前年比で15%増加し、2023年にはさらに10%増加しています。この結果、イスラエルの自殺率は、OECD加盟国の中で最も高い水準となっています。 この自殺動向の原因は、いくつかの要因が考えられます。 * 経済・生活問題によるストレス * 新型コロナウイルス感染症/ワクチン後遺症による不安や孤立 * 政治的・社会的不安定 経済・生活問題によるストレスは、イスラエルでは深刻な問題となっています。イスラエルは、物価上昇や失業率の上昇など、経済的な困難に直面しています。また、新型コロナウイルス感染症の流行とその対策で、多くの人が仕事を失ったり、収入が減少したりしています。これらの経済・生活問題は、人々に大きなストレスを与え、自殺のリスクを高めると考えられます。 新型コロナウイルス感染症/コロナワクチン後遺症による不安や孤立も、自殺のリスクを高める要因と考えられます。イスラエルでは多くの人が不安や孤立を感じています。また、感染症拡大防止のための規制により、人々の社会的交流が制限されています。これらの不安や孤立は、自殺のリスクを高めると考えられます。 政治的・社会的不安定も、自殺のリスクを高める要因と考えられます。イスラエルでは、政治的・社会的緊張が高まっています。パレスチナとの紛争や、内政の混乱などが、人々に不安や恐怖を与えています。これらの不安や恐怖は、自殺のリスクを高めると考えられます。 イスラエル政府は、この自殺動向を食い止めるために、いくつかの対策を講じています。 * 経済・生活問題によるストレスの緩和 * 新型コロナウイルス感染症とワクチン後遺症、対策の影響による不安や孤立の軽減 * 政治的・社会的不安定の解消 政府は、これらの対策により、自殺者数を減少させるとしています。 しかし、自殺は複雑な問題であり、根本的な解決には、長期的な取り組みが必要と考えられます。政府は、自殺予防のための啓発活動や、自殺危機に陥った人への支援体制の強化など、さまざまな取り組みを継続していく必要がありますが、パレスチナ紛争の激化もあり、難しい状況が続いています。

2023年10月24日火曜日

カナダの自殺動向

カナダでは、近年自殺率が上昇しています。2022年の自殺率は10万人あたり10.9人で、2021年から0.2ポイント上昇しました。これは、1998年以来最も高い水準です。 自殺率の上昇は、男性、若者、先住民の間で特に顕著です。2022年の男性の自殺率は10万人あたり17.2人で、女性の10万人あたり5.2人よりもはるかに高くなっています。15歳から24歳の若者の自殺率は10万人あたり15.3人で、25歳から44歳の若者の10万人あたり10.8人よりも高くなっています。先住民の自殺率は10万人あたり22.1人で、非先住民の10万人あたり8.5人よりもはるかに高くなっています。 自殺率の上昇の原因は複雑で、特定することは困難です。しかし、可能性のある要因としては、経済的不安定、メンタルヘルスの問題、薬物乱用、アルコール依存症などが挙げられます。 カナダ政府は、自殺率を下げるための取り組みを行っています。これには、メンタルヘルスサービスの拡大、自殺予防に関する教育の推進、自殺に関する偏見の払拭などが含まれます。 以下に、カナダでの最近の自殺動向に関する統計数字を示します。 * 2022年の自殺率:10万人あたり10.9人 * 自殺率の上昇率:2021年から0.2ポイント * 自殺率が高いグループ:男性、若者、先住民 * 自殺率の上昇の原因:経済的不安定、メンタルヘルスの問題、薬物乱用、アルコール依存症など * カナダ政府の取り組み:メンタルヘルスサービスの拡大、自殺予防に関する教育の推進、自殺に関する偏見の払拭など

2023年10月23日月曜日

命の電話について

いのちの電話は、自殺を考えている人や、自殺で悩んでいる人を対象とした、匿名の相談窓口です。全国に約1,000か所あり、24時間365日、相談を受け付けています。 いのちの電話の相談員は、専門の研修を受けたボランティアです。相談者の話を傾聴し、共感し、励ましながら、自殺を思いとどまらせることを目的としています。 いのちの電話に相談することのメリットは、以下のとおりです。 * 誰にも言えない悩みを打ち明けることができる * 一人で抱え込まずに、第三者の意見を聞くことができる * 自殺を思いとどまらせるためのサポートを受けることができる いのちの電話は、自殺を考えている人にとって、大きな支えとなる存在です。もし、自殺を考えている場合は、いのちの電話に相談することをおすすめします。 いのちの電話の具体的な相談内容としては、以下のようなものが挙げられます。 * 自殺の意思や計画 * 生きる意味や希望の喪失 * 精神的な苦痛や困難 * 人間関係の悩み * 経済的な困窮 いのちの電話の相談員は、これらの相談内容について、専門的な知識や経験に基づいて、傾聴や共感、励ましなどのサポートを行います。 いのちの電話は、自殺を防止するための重要な役割を担っています。もし、自殺を考えている場合は、いのちの電話に相談することで、自殺を思いとどまることができるかもしれません。 いのちの電話の利用方法は、以下のとおりです。 * 電話で相談する * メールで相談する * ウェブサイトから相談する 電話で相談する場合は、フリーダイヤル「0570-064-556」に電話します。 メールで相談する場合は、いのちの電話のウェブサイトから、相談フォームに必要事項を入力して送信します。 ウェブサイトから相談する場合は、いのちの電話のウェブサイトから、チャットやビデオ通話で相談することができます。 いのちの電話は、誰でも利用することができます。自殺を考えている場合は、いのちの電話に相談することをおすすめします。

2023年10月21日土曜日

フランスの自殺動向

フランスでの自殺動向は、近年は改善傾向にあります。2010年には自殺者数が1万5,600人だったのに対し、2022年には1万1,200人まで減少しました。これは、フランス政府による自殺予防対策の強化が奏功したものと考えられます。 フランス政府は、2003年に「自殺予防国家計画」を策定し、自殺予防対策を強化してきました。具体的には、自殺予防に関する情報提供や相談体制の充実、自殺リスクの高い人への支援などが行われています。 また、フランスでは、2021年に「精神衛生法」が改正されました。この改正により、自殺予防に関する取り組みがさらに強化されることになりました。 以下に、フランスでの自殺動向の統計数字をご紹介します。 * 2022年:自殺者数1万1,200人(人口10万人当たり16.1人) * 2021年:自殺者数1万1,600人(人口10万人当たり16.8人) * 2020年:自殺者数1万2,000人(人口10万人当たり17.3人) * 2019年:自殺者数1万2,500人(人口10万人当たり17.7人) * 2018年:自殺者数1万2,900人(人口10万人当たり18.1人) 自殺は、フランスでも深刻な社会問題です。しかし、政府による自殺予防対策の強化により、自殺者数は減少傾向にあります。今後も、自殺予防対策の強化を継続することで、さらなる減少を目指していく必要があります。 なお、フランスにおける自殺の原因としては、精神疾患、経済的困窮、孤独感などが挙げられます。自殺を考えている人は、周囲の人に相談したり、専門機関に助けを求めたりするなど、適切な対応が必要です。

2023年10月20日金曜日

米国での最近の自殺動向

米国での最近の自殺動向は、以下のとおりです。 * **自殺率は、2020年以降、再び上昇している。** 米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2020年の米国における自殺率は、10万人あたり13.9人となり、2019年の12.9人から上昇した。これは、2001年以来、最も高い自殺率である。 * **自殺の原因は、精神疾患、アルコールや薬物乱用、経済的困窮など多岐にわたる。** CDCによると、自殺の最も一般的な原因は、精神疾患である。2020年の自殺者の約60%が、精神疾患の診断を受けていた。また、アルコールや薬物乱用も自殺のリスクを高める。さらに、経済的困窮や失業も、自殺のリスクを高める可能性がある。 * **米国政府は、自殺防止のための対策を強化している。** 米国政府は、自殺防止のための対策を強化している。2023年には、自殺防止に関する新たな国家戦略を策定した。この戦略では、自殺のリスクを評価・軽減するための取り組みや、自殺を考えている人への支援の強化などが盛り込まれている。 具体的な統計数字としては、以下のようなものが挙げられます。 * **2020年における米国における自殺者数は、75,000人を超えた。** * **自殺の最も一般的な方法は、銃による自殺である。** * **自殺は、10代から30代の若年層で最も高い。** * **男性の自殺率は、女性の約2倍である。** 米国での自殺動向は、依然として深刻な問題である。米国政府は、自殺防止のための対策を強化することで、自殺の減少を目指している。

2023年10月9日月曜日

意外に多いオーストラリアでの自殺

オーストラリアでは、自殺者数が多いことが知られています。2020年には、約3100人が自殺し、自殺未遂に至った人数は約65,000人にも上ると言われています¹. 自殺者数は、15歳から44歳の年代に多く、LGBTQI+の人々やオーストラリア原住民の人々も多く含まれているとされています¹. 自殺に追い込まれる理由は人それぞれ違いますが、トラウマ、精神疾患、身体的障害、薬物及びアルコール中毒、生活苦や長年にわたるストレスなどが主な理由として挙げられています¹. オーストラリアの自殺防止への取り組みとしては、Suicide prevention/自殺防止を掲げるサポート団体の存在や、精神疾患をもっと知ってもらうための啓発活動が行われています。毎年9月の第2木曜日は、「R U OKAY? デイ」とされており、自分の周りで元気をなくしている人達に「大丈夫? 」と声を掛けようという目的で制定された日です。 また、オーストラリア保健・高齢者ケア省は、「国家メンタルヘルス・自殺防止計画」を公表しており、2021年から2022年にかけて、メンタルヘルス・自殺防止システムの重要な構造改革に着手しました³. さらに、自殺未遂体験者や精神疾患を持つ人々が自分自身の体験を生かして、苦しんでいる人達をサポートする「Peer support」という制度もあります。

2023年10月8日日曜日

英国の自殺統計

イギリスの自殺に関する状況について、イギリス国家統計局による「Suicides in the UK: 2018 registrations」から、年代・性別ごとの自殺率や、自殺方法などを見てみましょう. 2018年にイギリスで自殺した人は6,507人で、年齢調整自殺率は100万人あたり11.2人となっています。この数字は2013年以降で初の増加となり、前年の2017年より大幅に増えました。 2018年の自殺者のうち3/4が男性で、この傾向は1990年代半ばから変わっていません。同年の性別ごとの自殺率は男性が10万人あたり17.2人、女性が10万人あたり5.4人です。男性は前年より大幅に増加しており、女性は過去10年横ばいであることがわかっています。 2018年も、45~49歳のグループは男女ともに最も自殺率が高く、男性は10万人あたり27.1人、女性は10万人あたり9.2人となっています。 首吊りが最も多い自殺方法であり、男性自殺者のうち59.4%、女性自殺者のうち45.0%を占めます。 [「Suicides in the UK: 2018 registrations」](https://japanesewriterinuk.com/article/suicides-in-the-uk.html)