2023年10月21日土曜日

フランスの自殺動向

フランスでの自殺動向は、近年は改善傾向にあります。2010年には自殺者数が1万5,600人だったのに対し、2022年には1万1,200人まで減少しました。これは、フランス政府による自殺予防対策の強化が奏功したものと考えられます。 フランス政府は、2003年に「自殺予防国家計画」を策定し、自殺予防対策を強化してきました。具体的には、自殺予防に関する情報提供や相談体制の充実、自殺リスクの高い人への支援などが行われています。 また、フランスでは、2021年に「精神衛生法」が改正されました。この改正により、自殺予防に関する取り組みがさらに強化されることになりました。 以下に、フランスでの自殺動向の統計数字をご紹介します。 * 2022年:自殺者数1万1,200人(人口10万人当たり16.1人) * 2021年:自殺者数1万1,600人(人口10万人当たり16.8人) * 2020年:自殺者数1万2,000人(人口10万人当たり17.3人) * 2019年:自殺者数1万2,500人(人口10万人当たり17.7人) * 2018年:自殺者数1万2,900人(人口10万人当たり18.1人) 自殺は、フランスでも深刻な社会問題です。しかし、政府による自殺予防対策の強化により、自殺者数は減少傾向にあります。今後も、自殺予防対策の強化を継続することで、さらなる減少を目指していく必要があります。 なお、フランスにおける自殺の原因としては、精神疾患、経済的困窮、孤独感などが挙げられます。自殺を考えている人は、周囲の人に相談したり、専門機関に助けを求めたりするなど、適切な対応が必要です。