2023年11月18日土曜日
命の電話の相談員
命の電話の相談員になるには、以下の2つの道があります。
1. 各地域のいのちの電話団体が実施する相談員養成講座を受講する
2. 臨床心理士や社会福祉士などの有資格者として、いのちの電話に相談員として登録する
1つ目の道は、いのちの電話の相談員になるための最も一般的な方法です。各地域のいのちの電話団体では、定期的に相談員養成講座が開催されています。講座では、電話相談の基礎知識やスキル、傾聴力やカウンセリングの技術などを学ぶことができます。
講座の期間は、各団体によって異なりますが、一般的には1年半から2年程度です。講座の修了後、認定試験に合格すると、いのちの電話の相談員として活動することができます。
2つ目の道は、臨床心理士や社会福祉士などの有資格者として、いのちの電話に相談員として登録する方法です。臨床心理士や社会福祉士は、心理学や福祉に関する専門的な知識やスキルを有しています。そのため、いのちの電話の相談員として活動する上で、それらの知識やスキルが役立ちます。
いのちの電話では、臨床心理士や社会福祉士などの有資格者を、特別相談員として登録しています。特別相談員は、一般の相談員よりもより専門的な知識やスキルを活かして、相談に応じることができます。
どちらの道を選ぶにしても、いのちの電話の相談員として活動するためには、以下の資格や条件を満たす必要があります。
* 年齢:20歳以上
* 心身の健康を有すること
* いのちの電話の活動主旨に賛同し、相談員として積極的に活動する意欲があること
また、いのちの電話の相談員は、ボランティアとして活動することになります。そのため、時間や体力に余裕があることも必要です。
**相談員養成講座の研修内容**
相談員養成講座の研修内容は、各団体によって異なりますが、一般的には以下の内容が含まれます。
* 電話相談の基礎知識
* 傾聴力やカウンセリングの技術
* 自殺に関する知識
* いのちの電話の活動
また、研修中は、ロールプレイングやスーパーバイズなどを通じて、実践的なスキルを身につけることができます。
**相談員としての活動**
いのちの電話の相談員は、匿名で電話をかけてきた相談者からの相談に応じます。相談の内容は、自殺に関する悩みだけでなく、人生の悩みや不安など、多岐にわたります。
相談員は、相談者の話を傾聴し、共感しながら、相談者の力になるためのサポートを行います。具体的には、以下のサポートを行うことができます。
* 相談者の話を聴く
* 相談者の気持ちを理解する
* 相談者に寄り添う
* 相談者に必要な情報を提供する
* 相談者に適切な支援機関を紹介する
いのちの電話の相談員は、相談者の命を守る重要な役割を担っています。そのため、相談員として活動するにあたって、以下の心構えが大切です。
* 相談者の話を最後まで聴く
* 相談者の気持ちを尊重する
* 相談者に判断を押し付けない
* 相談者に専門的なアドバイスをしない
いのちの電話の相談員は、ボランティアとして活動することになりますが、その活動は、相談者の命を守ることにつながる、とても意義のあるものです。もし、いのちの電話の相談員に興味がある方は、ぜひ相談員養成講座を受講して、相談員として活動することを検討してみてはいかがでしょうか。