2023年11月19日日曜日

自殺の名所 東尋坊(福井県)

東尋坊は、福井県坂井市に位置する断崖絶壁で、日本三景のひとつに数えられています。また、その雄大な景色から自殺の名所としても知られており、1953年から2022年までの70年間で、約1,500人が自殺したとされています。 東尋坊が自殺の名所となったきっかけは、諸説ありますが、1945年8月15日の終戦直後、戦争で家族を失った人々が自殺に走ったことがきっかけの一つと考えられています。また、東尋坊は、交通の便が良く、観光地としても人気があることから、全国各地から自殺を企図する人々が集まるようになったことも、自殺の名所となった要因の一つと考えられています。 近年、東尋坊では、自殺防止に向けたさまざまな対策が行われています。具体的には、以下のような対策が取られています。 * 自殺企図者に対する声かけや相談支援 * 自殺防止の啓発活動 * 防護柵の設置 自殺防止の声かけや相談支援は、地元の警察や消防、NPO法人などが中心となって行われています。また、東尋坊周辺には、自殺防止の啓発ポスターや看板が設置されており、自殺の危険性を周知するための活動が行われています。さらに、2018年には、東尋坊の断崖絶壁に防護柵が設置されました。 これらの対策により、東尋坊での自殺者数は、1990年代には年間100人を超えていましたが、近年では減少傾向にあります。2022年には、36人が自殺したという報告があり、依然として高い水準にはありますが、対策の効果が現れていると言えるでしょう。 しかし、東尋坊での自殺を完全に防ぐことは難しいのが現状です。今後も、自殺防止に向けた取り組みを継続し、一人でも多くの命を救う努力が求められています。 具体的な取り組みとしては、以下のようなことが考えられます。 * 自殺企図者の早期発見・早期対応 * 自殺の危険性を抱える人々のサポート * 自殺の社会的イメージの改善 自殺を考えている人は、周囲に助けを求めることをためらわないでください。また、自殺を考えている人が周囲にいたら、声をかけて、一緒に解決策を考えましょう。